プロの印刷屋の独り言

印刷のプロから見た印刷業会のことや印刷トラブル、印刷技術情報などをお伝えします。

オフセット印刷の印刷線数は何で決めるの?

印刷線数は何で決めるの?

この質問に答えられる人はプロ中のプロです。


印刷に携わっている方でも
きちんと理由も含めて答えられる人は意外に少ないと思います。
間違っていたらすみません。m(_ _)m


この質問は
以前、組合で講師をしていた時にした質問なのですが、
生徒さんは全て印刷や製版、デザインのプロでしたが、
残念なことに
誰ひとりとして明確に正解を答えられた人はいませんでした。
多分、線数を意識していないのでしょうね。


昔からの習わしで、
カラーは175線、
モノクロは133線か150線
と答える人が多かったです。

 

正解と違うの?

と思った方いませんかぁ?

 

現在もカラーとモノクロで線数を分けている

会社さんもあります。

 

 

でも不正解です。

カラーとかモノクロとかは一切関係ありません。

 

では印刷線数は何で決めるのでしょうか?

答えは印刷する用紙で決めます。
印刷する用紙の平滑度が最終の印刷物に大きな影響を与えるのです。


それは用紙によって
ドットゲイン(網点の太り)が違うからです。


ドットゲインは物理的なものと光学的なものの二種類あり、
光学的ドットゲインは用紙の影響を強く受けます。

 

どの用紙でも

網点50%が最大になり、線数とドットゲイン値は比例しています。

 

※50%が最大になる理由は網点の外周が一番多いからです。

 

例えば、
新聞用紙や中質紙、非塗工紙などの平滑度が低い用紙は
ドットゲインが大きい為、線数を低くします。


コート紙やアート紙のような塗工紙は
平滑度が高くドットゲインが少ないので線数が高めでも大丈夫です。

 

 

しかし、高ければ良いというものでもありません。
線数が高くなればなるほどドットゲインは大きくなりますので、
階調を維持して印刷するのは非常に難しくなります。

 
少しでも機械の調子や環境が悪いと
階調の少ない印刷物が刷り上がってしまいます。

 

 

ではなぜドットゲインが大きければ線数を低く、
小さければ高くするのでしょうか?


それは線数は高いほど、網点と網点の距離が近く
隣り合う点と点が光学的ドットゲインで引っ付いて見えるため階調が無くなります。


特に中間(50%)部分からベタ(100%)部分までの
階調が少なくなり再現性が悪くなります。


ハイライトから中間も当然影響を受けて
階調が減ります。

 

階調が減ると再現性が非常に悪くなります。

 

 

まとめ

用紙の平滑度とドットゲイン値は比例する。

印刷線数とドットゲイン値は比例する。

 

よって線数の決め方は

平滑度高い → 線数高い

平滑度低い → 線数低い

 

通常の印刷物は

アート紙 175線〜240線

コート紙 150線〜175線

上質紙  133線〜150線

新聞紙  100線〜133線

 

 

理解して頂いたでしょうか?

自分で読み返してもわかりにくいので、

あとで添削します。( ◠‿◠ )